講師側としては収入もさる事ながら、やはり自分が”面白いと思えた”ところまで生徒を導いて喜びを共有したいという想いもあります。
このページでは教室に通い始めたはいいけれど、すぐに辞めてしまう人(おおよそ2年以内)と続ける人(5年以上が目安)の特徴をご紹介します。
またどうすれば辞めずに続けてくれるのか、という点にも触れていきます。
・2年以内に辞めてしまう人の傾向
習う人の半分以上の人は
- 全くの音楽初心者
- 少し自分でやってみてすぐに挫折してしまった人
- 何十年もの間音楽に触れていなかった人
という傾向にあります。
その中でも更に
- 基礎を学びたい人
- 向上心のある人(プロアマ思考問わず)
- 習えば自分で練習しなくても楽しく上手くなれると思っている人
が居ると思っておいていいでしょう。
早くに辞めてしまう人というのは
- 要領よく基礎を身に着けていきある程度自分で練習の仕方がわかった人
- 習っていても何も新しいものが得られないと感じてしまった人
- 楽しめるようになる為には絶対的な練習が必要と悟った人
と言えます。
・5年以上習い続ける人の傾向
逆に長く続く人というのは
- 一人暮らし、または実家暮らしの独身
- 定年退職をきっかけに習いに来ている人
- 急なレッスン振替や固定の曜日変更の融通が利いた人
- 完全に趣味の一つとして割り切ってレッスンを楽しんでいる人
という特徴があります。
もちろんレッスンそのものが楽しくなければいけませんが、あまり練習できていなかったとしても(もしくは自主練を全くやらなくても)レッスン時間が癒しになっている人は続きやすいです。
またレッスンがあるから楽器を触るきっかけになっているという人も居ます。
・どうすれば長く続けさせられるのか
すぐに辞めてしまう人の特徴から、足りないものは”刺激”や”新鮮味”である事がわかります。
真面目な人は課題の難易度を少しずつ上げていったり、曲数をこなしていけばそれなりに続きます。
しかしやはりその中でも”新しい要素”を取り入れていく工夫が必要となってきます。
その為には講師側も常に模索する姿勢で音楽と触れておけば、生徒にも教えられる事が増えていくでしょう。
・新しい要素を取り入れる為のコツ
なかなか模索しようと思っても新しい事というのは見つかりませんが、一つコツがあります。
それは”自分が嫌いな分野に触れる”という事です。
好きな分野は意図しなくても勝手に吸収しているのが講師というものですが、嫌いな分野は意外と苦手なままだったりします。
なので自分にとってどうしても受け入れられないジャンルやサウンドがあれば、ある意味恵まれています。
生徒にとってはそれもまた刺激の一つとなり得るので、一週間に一つ新しい事を覚えるつもりで過ごしてみましょう。
・残念ながら職業によっては逃れられない
例えどんなに生徒にとっていいレッスンを行っていても、生徒自身の環境の変化には太刀打ちできないのも現実です。
進学や転勤や不確定な出張の連続、転職活動や引越しといったイベントも習い事を辞めるきっかけとなります。
もちろん辞める理由が真実かは確かめる術が無いので、これらの理由を言われても間に受けすぎないようにしないといけません。
しかし辞めてしまった人の事を引きずっていてもしょうがないので、これからのレッスンを見直すように努めましょう。