- 一から作曲・編曲を自分で考える
- 曲の一部を編集したりフレーズやアドリブを追加する
- 歌詞や歌メロがあるなかで伴奏を作る
- 楽譜を提供する
- 既存曲を違うアレンジに変える
- 音質調整や音色の差し替え
というような事を行い対価を頂きます。ある程度趣味で曲作りが出来ても、投稿サイト等に制作したものを公開するだけで終わってしまっては非常に勿体ないです。
もちろんそこから他の仕事に繋がる可能性もありますが、直接収入に出来るチャンスも掴めばより充実した音楽ライフが得られます。その為に必要な過程を追っていきましょう。
・自分の強みを見つける
まずは何よりも得意分野やジャンルが無ければいけません。楽器が演奏出来る人ならすぐに伴奏やアドリブを録音できるように慣れておきます。初見演奏も必要な場面があるでしょう。
DTM等で作曲・編曲をしているなら実際に音を鳴らしていなくても、頭に描いているイメージを打ち込めるぐらいになっておきます。そうしないと曖昧なアイデアの中で進める場合に行き詰ってしまいます。
楽器の音や演奏法を全て網羅するには時間がかかりますので、最初はよく聴くジャンルやアーティストの雰囲気を再現できる事が自分の強みにもなっていき自信も持てます。
・作れる曲の種類を増やしておく
強みを見つけられれば、いくつかの仕事は問題なくこなせるでしょう。しかし段々とマンネリ化してしまい新しい物を生み出すのが難しくなっていきます。
なので普段あまり聴かない音楽を聴いたり作るのも少しずつ手を付けて慣れておきます。出来る事は多いに越したことはありません。
一番良いのは嫌いなジャンルと無理矢理関わる事です。そうすればだいたいの依頼は苦無く引き受けられます。残念ながら仕事は好きではない作業が必要な場面が多いですが、その点は音楽も共通しています。
・制作スピードを上げる
ビジネスの世界では常にスピードが要求されてしまいます。1ヶ月で仕上げればいい仕事もあれば、依頼された当日というシビアな状況も無い事はありません。
楽曲制作なら仕上げ期間に余裕があっても、ラフな状態でいいので随時進行度合いを報告した方がお互いの為です。何か問題が発生した時でも対応できる時間を確保しやすいからです。
・部分的な手直しに対応
完成形を見せてもう少しミックスを調整して欲しいと言われる場合もあれば、メロディーを書き換えて欲しい、ハモリを入れて欲しい、小節数を増やして欲しい、など要求されるのも普通です。
今の時代はほとんどデジタルでデータを保存できますので、作業経過の内容もわかるように管理する癖をつけておくと良いでしょう。
・依頼者との出会い
これだけこなせていれば十分に仕事として制作を進めていけます。しかし実は一番難しいのは実際に仕事を依頼してくれる人とどこで出会うかなのです。
依頼者が企業であれば募集しているところに応募すればいいのですが、公に募集していなくても人材を探していたりします。
ネットで人脈を増やすのもいいですが、普段から関わっている人にそれとなしに音楽制作が出来る事をアピールしておくのもきっかけの一つとなります。
特に仕事関係で関わっているなら、仕事ぶりの評価もされやすく信頼感に繋がり易いです。作った作品をいつでも聴かせられるように備えておくことも大切です。
私自身は楽器講師という事もあって、生徒がバンドを組んでいたり、弾き語りをしていたりすると音源制作を希望されるパターンが多いです。
面白い物ではマイナーな曲のアレンジをレッスン課題曲として進めている時に、参考用の演奏音源を作成して欲しいという依頼もありました。

ちょっとした接待から仕事に繋がる事も
・交渉で下手に出すぎない
クリエイターと呼ばれる人たちの中には人付き合いが苦手な人も居ます。
そういう人は交渉も弱気になってしまい、不利な条件でも仕事を引き受けてしまいがちです。
しかしどう考えても納得できないという環境ではモチベーションも下がります。
適正な作業量や時間、自分の制作物に対しての価値を見極めるのは簡単ではありませんが、最低限の下調べは行い値踏みされすぎないように気をつけましょう。
”依頼者との出会い”に関しては音楽制作を趣味から仕事へ、依頼者を探す為のアクションをご覧下さい。