DTMでのドラム打ち込み、引き算方式で変化を付ける

DTMで大変な作業の一つにドラム(パーカッション)パートの打ち込みがあります。

おおまかなパターンを作ってコピー&ペーストを駆使すれば曲全体をおおまかに作るのは簡単です。

しかし細かいキメ部分のアレンジや、曲の区切りを強調する作業は意外と面倒なものです。

midiキーボードやmidiパッドを用いるやり方や1音ずつ編集するやり方がありますが、このページでは”ノートを削除”してのパターン変化を説明します。


・基本はコピー&ペーストで型を作る

ポップスやロック、ジャズやファンクなどはリズム隊でセクションをわける事も少なくありません。

Aメロのパターンやサビのパターン、という具合に型を作って(もしくは既存のデータから引用)してとりあえず繋げるだけで曲の全体像がよく見えてきます。

1音ずつの微妙な抑揚に拘る時は後から編集するか、midi入力を使ってリアルタイム録音を活用すると良いでしょう。

・ちょっとしたアクセントを付ける

Aメロが例えば8小節の長さなら、4小節目に違う音を入れたり8小節目にフィルを入れてあげたりすると曲の”位置”が掴みやすくなります。

しかし毎回パターンを考えるのは大変なので、音を省くだけでも小さな変化となりアクセントになります。

打ち込み画像

基本パターンを反復している例

これは楽曲制作中のドラム打ち込み時の画像です。

2小節で1パターンを繰り返している状態です。

打ち込み画像

一部だけ削除した状態

こちらの画像はシンバルの一部分だけ削除した状態です。

1曲の中に2回か3回程だけ行いますが、単純な繰り返しを抑える効果があります。

・フィルもそのまま応用したアレンジ

セクションの切り替え時などのフィルもこのまま応用させれば新しいパターンになります。

打ち込み画像

音だけを変えた例

こちらの打ち込み例は、先の状態からそのまま一部音色だけを変えたパターンとなっています。

全く同じリズムですが、聴こえ方は大きく変化するのでとても強調されます。

実際の編集では他のパートに合わせて音数を加えたり減らしたりしますが、過度にやり過ぎるとキリが無いのでこれぐらいでも十分だったりします。

アイデアが次々と溢れて、思った通りにすぐ打ち込めるならそれに越した事はありませんが、こういった消極的な手段も試してみれば制作の手助けになってくれるでしょう。