パブリックドメインの曲でもある童謡「赤とんぼ」を例に用います。
五線譜に慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、次の楽譜をご覧下さい。
これは曲のキーがE♭の時の音階です。♭(フラット)がいくつか付いている音がありますが、早いうちから慣れておいて損はありません。
タブ譜だけだと曲のキーを意識する事が少ないかも知れませんが、耳を鍛える為に少しずつ慣れていきましょう。
画像中の説明に5種類の音階が出てくるとあります。”楽譜を読む時は出てくる音階を把握する”のが重要です。この部分はタブ譜でも共通です。
音階名だけでなく、度数というものも一緒に表記していますが、”音の持つ性質を表す数字”とでも思っておいて良いです。
・実際に押さえるポジションを決めて覚える
出てくる音階がわかったら、今度は指板上の使うポジションを覚えます。次の画像をご覧下さい。
この曲の場合は1オクターブ以上の音域が出てくるので、同じ音階名でも高さが違う音があります。
音符の位置と照らし合わせて、合計7箇所のポジションを覚えればこの曲のメロディーが弾けるようになります。
ギターの場合は”同じ高さの音でも複数のポジションが存在”しています。
なのでこの画像は1つのパターンに過ぎませんが、とりあえずこのポジションで覚えてしまいましょう。
後は押さえ間違いの無いように、狙った指板を押さえる練習をします。
外さずに鳴らせられるようになってきたら、”なるべく手元を見ずに音符を見て”鳴らす練習も続けましょう。
・キーを変更して練習
先に上の譜面で演奏出来るようになっても良いですし、難しいと感じたら次の楽譜をご覧下さい。
これはキーをCに移調した場合の楽譜です。
ギターの場合特別Cキーが簡単というわけではありませんが、ドレミを覚えておけば♯や♭が出てきても対処できます。
・音の性質から耳でも判断
先程の楽譜と見比べると、度数が同じ数字になっています。
これは”音の始まる高さは違うけど、性質が同じ”事を表しています。
”曲がまだ続きそう”だとか”すっきり終わった感じ”だとかを意味していて、これが把握できれば耳も鍛えられてくるわけです。
同じように指板上の位置も覚えてしまいましょう。使う音はもちろん7個です。
・自分で違うポジションを見つけては覚える
赤とんぼのメロディーだと普通に弾けば7箇所だけのポジションを覚えるだけで弾けますが、”横移動を多くする弾き方”や”チョーキングなどのテクニックを入れる”とそれだけで難易度を変えられます。
難しい曲になった時は、特に”どのポジションを使うか”が瞬時に判断するのが大変です。
簡単な曲であらゆるポジションに慣れるのも良い訓練になるので、どんどん自分で違うポジションを見つけて覚えていきましょう。
ギターの利点は”キーが変わってもそのままフレットを変えればいいだけ”の弾き方も出来る点です。
開放弦が組み合わさると応用が難しいですが、”指の動きと音の跳び方”の感覚も養っていくのが読譜のコツです。