楽器を独学で学ぶ為に有効なメディアとメリット・デメリット解説

楽器を始めてどう練習していくかは大きく3通りあります。
  1. 人に教えてもらう
  2. 書籍やその他メディアを活用する
  3. 一切情報を得ずひたすら楽器に触れる

の3つです。

このページではその中でも2番目の項目について、メリット・デメリットや選び方等を説明します。

・どの媒体を使うか

人に直接教えてもらう場合と違い、独学では全てを自分で選択していかなければなりません。

昔であれば資料はラジオやレコードの音源しか無い事も多く、テープが擦り切れるまで聴き込むのが普通でした。

演奏公演を見に行くというのも立派な勉強です。それはどの時代でも通じるものがあります。

現在では教則本や雑誌のコラム、教則ビデオ(DVD,ブルーレイが主流になった今でもこう呼ぶ事は多い)やネットと、ありとあらゆる情報で溢れています。

・教則本のメリット・デメリット

楽器を購入する時に一緒に手に入れてしまってもいいのが教則本です。

楽器の構造解説と基本的なメンテナンスのやり方、ステップアップ方式での演奏テクニック紹介、そして既存の楽譜の抜粋や、丸ごと収録といった構成が一般的です。

メリットは、ページを順に追っていけば一通りの楽器の扱い方がわかる点です。

音源や動画が付属しているものもあるので、時間をかければ基礎テクニックは十分身に付きます。

デメリットは、ページの都合上”広く浅く”になりがちな点です。

書籍によって課題内容の難易度はまちまちですが、ページをめくった途端極端に難しくなって挫折してしまうという方は少なくありません。

収録されている楽曲も、知名度が高くても初心者向けとは程遠い曲もあります。

カルカッシ画像

ギターならカルカッシの教則本が有名 ピアノのバイエルのような内容

・教則本の選び方

一部の内容に特化した本以外なら、どの本を選んでも本質的には変わりません。見易さや付属DVD・CDの有無、参考楽曲の掲載数や値段で判断しても良いです。

実際に内容が理解しやすいかどうかや課題の難易度は、ある程度経験してからでないとわからないのが実際です。

とにかく最初に買った本を一通りなぞるのが大事です。難しいところは時間をかけすぎても疲れてしまうので、つまづいたら違う項目を行ったり来たりしましょう。

・教則ビデオ(DVD・ブルーレイ)のメリット・デメリット

本のおまけについている映像よりも、より濃い内容が収録されているのがメリットです。

特に好きなアーティストの実演解説動画は、楽器を習得する為だけでなくコレクションとしても価値があります。

デメリットは内容の濃さや方向性がわかりにくい点です。

収録時間が長くても解説が長すぎたり、逆に演奏ばかりで理解が追いつかないものもあります。いずれにしても何度も見直す根気が必要です。

また初心者向けは少なく、特定のジャンルやテクニックに特化している物の方が多いです。初心者はいきなり手を出さない方が無難でしょう。

・ネットを活用するメリット・デメリット

音楽に限らずたいていの情報はネットで収集できる世の中です。これを使わない手はありません。

メリットはマニアックな情報や、逆にとても些細な情報までもが手に入る”可能性がある”という点です。

また公式・非公式を問わず動画や音源も掲載されており、”少ない手間で”学べる点です。

デメリットは、”情報量が多すぎる”点です。

メリットだった部分は実はデメリットにもなっています。求めている情報がすぐに見つかるとは限りません。

また簡単に手に入ってしまう分、”思い入れ”や”苦労して身に付ける”という部分が薄くなりがちです。何が正しくて何が間違っているかの判断にも相応のエネルギーが必要なのです。

・わからなければ聞けば良い

ネットの良さの一つとして”手軽に聞ける”という部分があります。独学になるかどうかは曖昧ですが、情報収集の手段の一つとして考えて良いです。

たいていのサイトには問い合わせフォームが設けられていますので、気になる点があれば聞いてしまいましょう。意見の数が多ければ良いというわけではありませんが、知らない事を知るにはとても有効な方法です。

当サイトでは”わかりやすく伝える為”に”雑多になりすぎない”ように配慮していますが、それでも”わかりにくい”と感じる内容も当然あるでしょう。

その時も遠慮なく問い合わせフォームよりご質問受け付けております。