作曲していてパクリや盗作と思われてしまう不安は抱かなくて良い

2017-10-07

趣味レベルからプロレベルまで、多くの音楽制作者に付きまとう不安があります。

それは「○○の曲をパクっている」とか「明らかな盗作だ」、「著作権を著しく侵害している」などと言われてしまうかもしれない、という不安です。

実際にヒット曲の中にも、非常によく似たメロディーや曲調というものは存在しています。

しかしだからと言って盗作と言われてしまうほど酷似するのは、意図的でない限り有りえない確率でしょう。

特に以下の点を意識しておけば”既存曲と完全に一致”するのはよほどの事が無い限り避けられます。


・歌詞の語呂を多くすればいい

童謡などの簡単で単純な旋律は、実は非常に美しい旋律でもあります。

最低限の音数とリズムパターン、言葉数だけで曲を完成させるのはとても難しいからです。

一昔前から、歌詞の発音数(単語数)の多さが目立ち、それに伴いリズムも細かい物となってきています。

一曲の中に多くの言葉を詰め込み、伝えたい内容を濃くしたいという思いもあるでしょう。

しかし作曲者から見れば、意図してるしていないに関わらず言葉数(発音数)が多い方が”既存のメロディーとかぶりにくい”というメリットがあります。

言い換えればメロディーを細かくすればする程、”似ているけれど少し違う”という状態になりやすく、特にリズム面の自由度の高さが増やせます。

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・歌いやすい音域を使う

器楽曲は別として、歌の場合は”いい声が出しやすい音域”が人それぞれ違います。

なので歌手が変われば曲のキーも基本的には変わり、そしてキーによって聞こえやすい音域も違うので、自然に聴こえるメロディーラインも変わっていきます。

既存の曲にどうしても似てしまうと思うなら、キーを少し変えてしまえばいいのです。

多少メロディーが似通った部分があったとしても、”違う雰囲気”に感じる事は少なくないのです。

・違うコードを持ってくる

コード進行に著作権はありません。心地良い響きのコード進行ならどんどん使っていって構いません。

しかしどうしてもメロディーがコードに釣られてしまい、それが何かの曲に似てると感じるなら思い切ってコードを変えましょう。

多少音楽理論から外れた音でも、それが”刺激的な響き”に聴こえれば願ってもいない事です。

安易に心地良い響きばかり使わずに、都度冒険をしてもいいのが音楽というものです。

・テンポも色々試す

”何となく歌いやすいから”という理由でテンポ設定をした場合、たいてい聴いたようなメロディーになってしまうのは仕方ありません。

なので普段あまり聴かないテンポを作ってからメロディーを考えるのも有効です。

自分の知らない音階や音色をいきなり扱うのは難しいですが、テンポはたいてい問題になりません。

簡単ですが以上の4点を意識してみれば、丸かぶりになる事は無いでしょう。

色々な音楽に触れていけば、人の作品も自分の作品もどこかで聴いた事があるような曲に聴こえるのは仕方ないのです。