プロの演奏家の4つの条件

人前に立って歌や演奏を披露し、何かを表現するのは素晴らしい事です。たとえ大規模なステージでなくとも、録音という形で演奏を残す事も表現方法の一つです。

歌や楽器を趣味でやっていれば、演奏を行う仕事をやってみたいという願望を抱く事もあるでしょう。アマチュアとプロの違いを知り行動していけば、プロに成れるチャンスも少なくはありません。


・プロとアマチュアの違い

どんな仕事でもそうですが、例え1円でも収入を得られればプロとしてスタートした事になります。そこから更に収入を増やしていき生活出来るまでになれば、誰もが認めるプロと呼べます。

どんなに良い演奏をしても、多くの人を感動させたとしても収入が無ければアマチュアなのです。

音楽演奏と言っても、具体的な仕事内容や活躍の場は一つではありません。自分が入り込みたいプロの世界をまずは見つける事が、プロになる第一歩です。

プロアマイメージ画像

収入の有無がアマとプロの大きな違い

・演奏面での違い

演奏で収入を得たいのであれば、当然ながら何かしらの”感動”を人に与えなくてはいけません。自分だけが感動する演奏をしても残念ながら自己満足で終わってしまいます。

もちろん自分が満足出来ない内容だと、他人から見ても感動出来ない可能性は高いです。

テクニック面で言えば、最低限自分が求める音を出せるようにはなっておかないといけません。極端にリズムがずれてしまうだとか、発音がちゃんと出来ていないだとか、音程すら怪しいともなれば、聴いてくれる人自体が減ってしまいます。

また”聴衆が求める音”をたくさん知っておかなければなりません。レコーディングなら制作側からの指示があるかもしれませんが、基本的には自分でどういう音を人に届けたいかを考える必要があります。

ライブのようにパフォーマンスの面もあるなら、聴衆の反応を見ながら試行錯誤していき演奏出来るように、ある程度余裕を持っておくのもプロの条件の一つでしょう。

頭が真っ白になって演奏した姿が輝くという状況もありますが、自分よがりになってしまうと聴衆は置き去りにされてしまうのです。

演奏内容も、上手さを求める物なのか、個性を求める物なのか、ユーモアを求める物なのかで変わってきます。自分がどういったスタイルのプレイヤーになりたいかは早いうちから決めておいた方がいいでしょう。

・スピードが命

プロというのはビジネス活動を行う者です。演奏のプロなら、要望があればすぐに音楽として形を示せるのが大事です。ライブやレコーディングの予定が狂ったりしても、早急に対応していかなければ別の人に先を越されてしまいます。

新しい曲を作るのも完成度よりもスピードの方が重視されます。大御所にでもなってしまえば好きなタイミングで発表出来るでしょうが、聴衆はそこまで気長には待ってくれずに新しい物へと目移りしてしまうのです。

音楽作品の発表の場はライブや音源リリースだけではありません。動画や音源の投稿サイトには毎日のように大量の新しい作品が投稿されています。

スピードが遅い人は自分の演奏を聴いてもらえるチャンスがとことん少なくなってしまう世の中なのです。

・結局は人との繋がり

もしも自分の演奏を聴いてくれる人が居れば、たった一人でも大事にしていく気持ちで接しなければなりません。それがファンなら当然の事ですが、制作側の人であってもいつどこで関わりがあるかわかりません。

表現をするという事は”自分以外の人”に何かを伝える行為です。伝える物が曖昧であったり、二転三転してしまうと人は離れていってしまうものです。

逆に言えば信念を持って表現していると感じてくれれば、多少未熟な面があっても応援してくれる事だってあります。

もしプロの世界で生きたいのであれば、あらゆる業種の”プロ”にも受け入れてもらえる人間性でないといけないのです。