義務教育では教えてくれないお金の管理

音楽は趣味でも仕事でも意外とお金がかかります。楽曲購入やライブ観戦、楽器練習やバンド活動、楽曲制作に習い事などです。

音楽関係の仕事で生計を立てたい人も特に、お金の扱いに慣れておかないと上手く回らなくなってしまいます。

どうしても経験を得る段階はお金にならない事も多く、逆に出費ばかりにもなりかねません。

また中途半端にアルバイト等に時間を割いていては、結局音楽活動の幅が狭まって最後は断念してしまうというケースも多いです。

最低限の活動資金は必要ですが、節税や投資の知識を取り入れると、収入が少なくても何とか回せるようになる確率は上がります。

音楽活動に限らず、生活を営む上でもお金の管理は上手く出来る方が良いです。


・出費の種類を知る

家計簿を付けたりカード明細を細かくチェックすれば普段何にお金を使っているかはわかります。それがわかれば今度はおおまかに種類別に分けます。

家賃や光熱費といった生活費もあれば、移動費や趣味費用、本や機材などの自己投資費や付き合い費なんてものもあります。

ある程度カテゴライズ出来れば、全体の割合を比べられます。本当に必要な費用の割合が少ない月があった時はお金の使い方を見直した方が良いです。

特に付き合い費はしっかり吟味しないと、意味の無い飲み会などですぐに出費が嵩張ります。

自己投資にもコネにもならない人付き合いはほとんどメリットはありません。ただし心が安らげる場を作れる相手と過ごす時間は、多くの人にとって貴重な時間となります。

決して何でもかんでもケチになれというわけではありません。

・貯金ばかりしない

真面目にコツコツと貯金をする事は大事です。いざという時にまとまったお金が出せるようにはしておかなければなりません。

しかし銀行に預けられているお金の何割かは投資に回した方が結果的には黒字になります。

投資の世界が未知で難しいものと考えているうちは何も変わりません。まずは月2000円ずつだけでも初めてみるといいのです。

投資の勉強をあまりせずとも何となく保有して積み立てているだけで、ただ貯金しているだけに比べて年間3%程の不労所得ならローリスクで得られます。

貯金額と投資額の比率は3:7程で保有すればバランスがいいです。もともとの資産量で効果の大きさも変わりますが、最初は小さくても後に残るものは大きいのです。

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収入を分けた比率の図例

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1年間運用による資産額の体積比イメージ

・節税する

立場上自営業者の人は、毎年自分で確定申告を行っているはずです。収入に比べて経費の割合が多ければ、実質支払う必要のある税金は消費税のみにも出来ます。

給与所得の場合は源泉徴収されているので何も変わりませんが、特に音楽ビジネスは個人事業主という形で収入を得る場合が多いです。

仕事に使った楽器代や機材費、消耗品や移動費用は経費に回せますので、しっかり記録しておけば節税に繋がる可能性が高いのです。

・資産を保有する

私事ですが節税の甲斐もあって、名の知れたブランド時計も所有出来ています。見た目が気に入っているだけでなく、ブランド価値が高い物はいざという時にお金に変えられるというメリットもあります。

無くても困るものではありませんが、レッスン時のちょっとした話題作りになったりしますし、初対面の人に対して信用を得られやすくなるという面もあります。

ビジネスでは清潔感のある格好をしていれば十分ですが、何かアクセントがある方が覚えて貰いやすくなります。なのでこれも一種の投資になっているのです。

投資や節税は義務教育では深く学ぶ機会はありません。しかしちょっとした事を積み重ねるだけで、生きるのが楽になる可能性を忘れてはいけません。