断捨離という言葉があります。「不要な物を捨てて必要最低限の物だけ持ち、生活空間だけでなく気分もスッキリさせましょう」という考え方の事です。
実はこの考え方は作曲にも当てはまる部分があります。
どうしてもかっこよくて凝った曲を作ろうと思うと、楽器の数が増えたりフレーズが細かくなりすぎたり、エフェクトが過剰になる傾向があります。
それぞれの要素がしっかりと際立っていれば、曲としての印象も残るというメリットはあります。
しかし”何を表現したいかわからない曲”や”何を聞かせたいかわからない曲”は良曲とは呼びにくいです。
例え楽器や声の数が少なく、複雑な構成やアレンジでなくても曲として完成させられるのも一つのテクニックです。
DTMで曲を作った事があるなら、”基本的なメロディーだけを鳴らす”、”コード進行はべた打ちにする”などして曲をシンプルにして聴いてみると良いです。
楽器が弾ける人なら、”コードをただ鳴らしての弾き語り”をしてみれば良い曲かどうかの基準が出来上がってきます。
音楽以外にも、”物事をシンプルに捉えて表現する”というのは簡単なように見えて一番難しい事なのかもしれません。