太陽フレアでレコーディングに影響するのか

2017-09-08

11年ぶりに大規模な太陽フレアの観測によって電磁機器に影響が出るのか、という事が関心事として上げられております。

普段から紫外線やX線などの電磁波は無数に地球上に降り注いでいますが、太陽フレアによりそのエネルギーが一時的に大きくなります。

電磁波という事は当然レコーディングにも多少なりとも影響があるのかとは思いますが、コンクリートの建物内に居れば直接電磁波が入り込む量はたかが知れています。

問題があるとすれば外からの電波を受信する機器ですが、果たしてそこまでの影響力があるかと言えば以前から太陽フレアはあるわけですし、特に心配する必要はありません。

心配するとすれば、それは”人の心理”ではないでしょうか。

ニュースで取り上げられる事によって、知識があるなしに関わらず、誰もが一面的に物事を捉えてしまう事はよくあります。

今回では”機器に異常が出る”という部分に関心が強まり、余計な心配をしてしまったりするわけです。

逆に、普段太陽だとか恒星だとか天体だとか宇宙だとか、更には電磁波やら放射線やらに一切関わりが無い人でも、こういう機会に多少は興味を抱いてくれればそれもまた一興です。

基本的に恒星は”核融合反応”でとてつもない高エネルギーを生み出しています。原子炉で行っている”核分裂反応”よりも大きなエネルギーが生まれます。

核融合反応は言ってしまえば、数百年以上も前の科学者たちが目指した”錬金術”です。

ただし最終的に完成される物質は”金(Au)”では無く”鉄(Fe)”です。もちろんウラン(U)やプルトニウム(Pu)といった放射性物質も核融合反応によって次々と生み出されていきます。

しかし鉄より重い物質は”不安定”なのです。私が好きなタングステン(W)やオスミウム(Os)も一見すると安定しているように見えますが、これらも鉄程では無いという事です。

太陽フレアとは少し話が脱線しましたが、こういう断片的な内容から興味を持った人は更に詳しく物事を理解する為の扉を開けるのです。それは音楽も同じです。

太陽画像