曲作りの目的は様々です。
- 自分や他人の内面を、詞やメロディーに乗せて表現する
- その場を盛り上げる(意図した感情に導きやすくする)
- 心を癒す(禅のようなものとして捉える)
- 物事の真理を追究する方法(哲学や学問のように)
- 生活の中での関わり(仕事や趣味の共有など)
普段私たちが耳にする音楽の多くは、1番目と2番目の目的で作られた曲です。
そして5番目の要素も少なからず入っている音楽です。
完全に自分だけの世界で作られた音楽はどうしても世界に広まっていきません。
特に3番目と4番目の目的はほぼ作曲者自身か、周りの限られた知り合いにしか聴かれる事が無い音楽です。
その2つは別として、自分が作った音楽を多くの人に聴いてもらいたいと思う人も多いでしょう。
その時に必要なのは”2つの要素”です。
1.著名度の有無
作曲者自身が既に音楽関係や、その他の活動で名が知られているなら何らかの形で宣伝すれば良いです。
著名であるという事そのものが一種の”広告媒体として機能している”ようなものだからです。
しかし曲そのものの良さは”実際に曲を聴いてもらえないと”わかりませんが、”聴いてもらうまで”が非常に難しいのが現実です。
2.インパクトを与えられるかどうか
インターネット上に楽曲を載せておいたり、路上ライブなどで披露したり、デモテープを送付したりすれば、自分の曲が誰かの耳に一瞬入る事はあるでしょう。
しかし”意識して聴いてもらう為”には”大きな刺激”を与えなければなりません。
曲の楽器の音色や歌声、歌詞やフレーズの内容、どれもが心を掴むきっかけになる可能性はありますが、やはりなんといっても”イントロ”が重要です。
イントロでどれだけ惹きつけられるかが勝負どころとなります。
・サビ始め
よく行われる方法は”曲のサビから始める”という構成です。
サビは聴きどころでもあり、一番盛り上げる部分として作るのが普通です。
サビが良ければ曲全部も聴いてみたくなるという心理を利用した方法です。
・惹きつける音色
楽曲と関係のあるフレーズでも、関係の無いフレーズや効果音でも、”良い音”を入れれば続きも聴きたくなります。
何が良い音かは残念ながら答えはありませんが、色々試してみるのも曲作りの面白さです。
・違和感のある音
これは音色というよりはフレーズやコード進行の面です。いきなり不協和音から始まったり、理論的におかしなメロディーは聴き心地が悪い反面、印象に残ります。
実際の曲では、上記のインパクトになる要素は何かしら当てはまっていたりするものです。
しかし”イントロをあえて省いてしまった時”に曲全体が良く聴こえるならそれもまた曲作りのテクニックになります。