楽器の部品名や奏法名、楽譜の中に用いられている記号、作曲理論などです。
それらの言葉が”通じない相手”とコミュニケーションを取る為には2つの方法があります。
- 相手に語句の意味や使い方を覚えてもらう
- 相手にとってわかりやすい例を持ち出して言い替える
のどちらかです。
音楽に限った事でもありませんが、”簡単な言葉で伝える”というのは非常に難しいものです。
もし”表現方法を変えたい”場合は次のやり方を試してみると良いでしょう。
1.相手のバックグラウンドを調べる
伝えたい相手が”何を知っていて何を知らないか”はとても重要です。
自分が今伝えようとしている言葉が通じるかどうかは、直接聞いてみたり他の話題から探ってみましょう。
そうすれば”どこまで話したらいいか”という部分が見えてきます。
時間があれば質問のパターンを作っておくと、似たような場面で困らなくて済みます。
2.自分自身でどう伝えてくれたらいいかをイメージしてみる
残念ながら一度知ってしまった事は、よほど期間が空いて忘れたりしない限りは、”初めて見聞きする”という感覚が得られません。
しかし”新しい事を教えてもらう”という体験は何度も経験しているはずです。
その時の感覚を思い出すだけでも、”相手の立場になる”イメージが出来ます。
自分自身がどんな風に教えてくれたらわかりやすいか、どんな風に表現してくれたらわかりやすいか、を考えます。
言葉だけではなく絵やジェスチャーの方が有効な場面もあります。
3.日頃からトレーニング
いきなり伝え方を変えようと思っても、なかなか上手くいきません。
日頃から”些細な事”でもいいので言葉遊びをすると良いです。
難しい内容を一言で表現したり、逆に簡単な動作一つをあえて難しく表現したり、といった遊びです。
そうしているうちに語彙数も増え、言いたい事が色々な角度で伝えられるようになっていきます。
4.相手の得意分野を学ぶ
”自分が知っている分野”と”相手が知っている分野”には差があります。
どうにかして上手く伝えたいなら、相手の得意分野を利用しましょう。その為には最低限の知識や経験は必要なのでその場しのぎには使いにくいです。
しかし相手と同等かそれ以上に理解してしまえば、”確実に伝える”為のツールになる可能性は大幅にあがります。
5.辞書や辞典を読む
学生の頃なら課題の為に辞書や辞典を用いる機会があったでしょう。
これらは目的がなく、”ただ読んでいく”だけでも楽しめるところがあります。
例えば、「Aという語句の意味はBと同義」と載っているのでBの語句を調べると、「Aと同じ意味」などと説明されているわけです。
つまり、”言葉の言い替え方”をそこで知るのと同時に、”言葉では説明のしようが無い事もある”というのが理解できます。
・伝わらない事もある
以上の方法を用いても、どう伝えようと思っても伝わらない時は、「経験していないからわからない」と納得させられます。
もちろんいきなりそう言ってしまうのは最終手段なので、自分の表現力を磨くのも怠らないようにするのが大事です。