DTMでトラックボールとペンタブどちらが便利かタイマーで比較

シーケンスソフト(作曲編曲用時に扱うソフト)ではピアノロールという画面を使って音を打ち込んでいく方法があります。

鍵盤での入力やリズムパッドを使った入力が得意なら、そちらを使った方が素早く打ち込んでいけます。

しかし慣れないうちはマウス操作で直接クリックする方が視覚的にもわかりやすく作業も楽と感じる人も多いでしょう。

今回はちょっとした実験を行いました。

  1. 普段から用いてるトラックボールでのシーケンス
  2. ペンタブによるシーケンス

のどちらが優れているのかの検証です。

私自身ペンタブはまだ数日程しか触っておらずまだ不慣れであり、逆にトラックボールは4年程は扱い慣れているという状態であるので、その点も考慮しての結果と捉えて頂きます。


・検証ルール

今回は”ピアノロール上での打ち込み速度”の検証を行う為、事前に音色やトラック数のセッティングは済ませた状態で開始しています。

またドラムパターンは一度打ち込めば残りはコピー&ペーストを用います。

トラックボールとペンタブどちらで作るコード進行もメロディーもほぼ同じ物を作ります。

ピアノロール画面

・トラックボールでのメリットとデメリット

メリットはやはり少ない指の動きだけで操作できる事です。また画面の端から端までの移動も楽に素早く行えます。

デメリットはマウスの操作に比べて”ボールの滑り加減”で大きく操作性が変わってしまう点です。

どれだけ日頃から汚れ取りを行っていても、手の油分などの関係で引っかかりが起こったり、逆に滑りすぎてしまう事があります。

なので打ち込み時は慌てると任意の点でクリックさせにくい時があります。

またドラッグも細かい操作になると力加減がコントロールしにくく、音の長さの微調整などはとてもやりにくいです。

・ペンタブでのメリットとデメリット

メリットは手の疲れが少なく、任意の点でクリックしやすいという部分です。

ソフトの性質上クリックからそのままドラッグで音の長さも調整できますが、思った通りの音を並べ易いです。

ドラムパターン打ち込みも軽快に行える印象です。

デメリットは操作の慣れが必要な点です。

私の環境ではディスプレイが23inchの1920×1080の解像度に対して、ペンタブの作動範囲はおよそ150×100mmの製品です。

近い範囲で操作する分には滑らかですが、画面上を大きく移動する時はまだ手元が迷子になってしまいます。この辺は練習次第でまだまだ良くなりそうです。

・速度結果

  • トラックボール:269秒
  • ペンタブ:307秒

という結果になりました。

両方ともタイマーをクリックしてスタート&ストップを行った結果です。

最初にトラックボールから作成しましたが、その時はあまり深く考えずおおまかに打ち込みました。

次にペンタブの番ですが、なるべく同じ物を再現しようと少し思い出していた分の時間もかかっています。これが大きな敗因となっています。

圧倒的に使用歴に差がありますが操作自体は明らかにペンタブの方が楽でした。もしもっと慣れていけば速度の上昇は更に期待できるでしょう。

本当は鍵盤入力なども慣れておいた方が良いでしょうが、作業スペースの確保などが大変という面もあります。

もしDTMを楽しみたいけれど躊躇しているという人、操作に手間がかかると思う人、はペンタブの導入を考えてみると良いかもしれません。