見た目が可愛らしくコンパクトで持ち運びもしやすく、弦も四本だけなので扱いやすいという印象があります。
・始めたいと思う理由
ギターやピアノ、ヴァイオリンなどと比べるとまだまだ演奏者の数が少ない楽器と言えます。しかしウクレレを選ぶというには何かしら理由があります。
- フラダンスを習っていてハワイアンをよく聴く機会がある
- 単純にウクレレの音が好き
- 安価でも良い音の物が多く扱いにそこまで神経を使わなくてもいい
- 弦交換のメンテナンスも簡単
- 演奏が簡単そう
という面が始めるきっかけになったりします。実際に触れてみないとわからない点が多いのもウクレレの魅力の一つかもしれません。
・どんな種類があるのか
ウクレレと言っても色々な種類があります。木の種類まで拘りだすとキリが無いので、主に大きさだけ違いを覚えておけば十分です。
- ソプラノウクレレ
- コンサートウクレレ
- テナーウクレレ
の3つだけ知りましょう。

大きさで主に分ける
・ソプラノウクレレ
一番オーソドックスでオモチャレベルの価格帯から高級なものまで揃っているタイプです。大きさは小柄で軽く300~400グラム程度の重さです。(木の材質によって重さは違います)
ボディが小さい分音の伸びは短く音程も少し曖昧な部分が出てきてしまいますが、その音がまさにウクレレと言った印象を与える要素にもなります。
とりあえず最初に始める時はソプラノウクレレを選んでも問題は無いでしょうが、男性にとっては少し小さすぎると感じる場合もあります。
・コンサートウクレレ
ソプラノウクレレよりもほんの少しだけ大きいモデルです。弦の長さが少しだけ長くなり、押さえるのが少しだけ辛くなります。しかしその分音色は張りがあり伸びやかに響きます。
見慣れていない人からすれば、ほとんどソプラノウクレレと見分けが付きませんし、持ち運びもそこまで差が出るわけではありません。
男性でも女性でも手の大きさ的に扱い易いタイプがコンサートウクレレです。
・テナーウクレレ
これはコンサートウクレレよりも更に一回り大きいタイプです。音色もしっかりした印象なので、ハワイアンの伴奏で聴くような軽やかなノリとは違った味があります。
ネック(弦を押さえるところ)も明らかに長く太くなっているので、女性の方には多少扱い辛いかもしれませんが、それでもギターに比べれば細いネックです。
テナーウクレレまでになってくると、製品数も途端に少なくなり安価に手に入れるのは難しいです。初心者の方は自分で選ぶ機会は少ないタイプです。
・どんな音楽が弾けるのか
ウクレレと言うとハワイアンの印象が強いですが、フラダンスを習っているとかで無いとハワイアンはあまり聴かないでしょう。
なので主にポップスをアレンジして弾く事が多いです。音色的にロック等は雰囲気が出しにくいですが、ボサノバ等は意外と合わせやすい音です。
しかし音楽は自由なので、アレンジが出来る範囲なら何を弾いても構いません。ただし出せる音域が狭いので重厚感を演出するのは厳しいです。
・演奏スタイル
伴奏を弾くときはコードを押さえてストロークをするのが一般的です。他の楽器と合わせた時は音の伸びで負けてしまう事が多いので、音数で埋めるような弾き方もよくします。
インスト系ならメロディーも十分に奏でられますが、ソプラノウクレレだと役不足になりがちなのでコンサートウクレレかテナーウクレレを選ぶ人が多いです。
アンサンブルをせず一人で演奏する場合はソロウクレレという弾き方でのアレンジも多いです。制約の多い中で最低限のメロディーと伴奏を組み立てるのはとても面白いです。
・始めてみるのは確かに簡単
楽器や音楽の初心者にとって比較的簡単に始められるのがウクレレです。金銭的にも技術的にも負担は少なく、また簡単な伴奏程度でしたら覚える事も少なくて済みます。
小学校ではリコーダーを習うのが普通ですが、ウクレレの方がより簡単に音楽を楽しめる楽器だと感じます。
また表現力は養えませんが、小さな音でも弾けるので一般家庭でも時間帯を気にする事なく練習できます。その点が始め易い理由にもなります。
漠然と楽器を始めたいと思った時は十分に選ぶ価値のある楽器と言えるでしょう。