例えば音楽講師という仕事だったら、どう伝えればいいか、どういう課題が楽しめるか、音楽以外の会話は何がいいか、などです。
事務的な仕事や”手に職”的な仕事だとしても、完全なルーティンワークというわけではなく、新しい物を取り入れたり生み出したりする機会があります。
このページでは”アイデアの作り方”をご紹介します。狭い意味で言えば”企画の提案”の事です。
1.何はともあれ”過去”から持ってくる
いきなり全く”新しいアイデア”を考えるのは簡単ではありません。最初に手を付けるのはやはり”過去からの引用”です。
温故知新という言葉もある程なので得られるものも多く、上手くいったパターンもいかなかったパターンも調べられます。
特に大事なのは、”どういう経緯をたどって今があるのか”という点です。
仕事のやり方一つも、過去のアイデアの集大成です。中には没になったアイデアも再利用できる可能性が残っています。
2.多くのメディアに触れる
仕事や課題は堅苦しいものと考えがちですが、ヒントは娯楽の中にも隠れています。
映画やドラマ、写真に音楽、小説や新聞、スポーツやゲーム、それらは”ただ触れるだけ”でも十分楽しめます。
しかし”面白いと感じる理由は何か”と同時に、”つまらないと思うのは何故か”という視点も持ってみましょう。
日々培ってきたものの影響なのか、新しい刺激の有無なのか、など様々な理由が浮かんできます。
新しいアイデアの中に応用できるかどうかを模索する方法の一つです。
3.体を動かす
”作業がはかどらない時に自然と机周りを掃除してしまう”という光景を目にしたり、実際に行ってしまう人は少なくないでしょう。
これには3つの効果があるからです。
- 肉体的な疲労を軽減して頭もリフレッシュ
- 簡単に”思い通りに事が運ぶ感覚”が得られる
- 一種の瞑想のような心の浄化作用になる
という効果です。
掃除に限らず息抜きで外出したり、休日に散歩したり、習慣化した行動を行うのも似たような効果をもたらします。
アイデアが出てこない時に、長時間考えて考え抜くのも決して悪ではありませんが、体を動かすのも良い刺激となります。
ふとした”閃き”が降ってくるのは案外何も考えていない時だったりします。
4.不便を利用する
現代は便利な物が多い反面、不便になった時の臨機応変な対処に困る節があります。
しかしそれは同時に、”工夫して場をしのぐ”という場面でもあるわけです。
例えばギターを練習している時に弦が切れて、張りなおす弦も無い状況なら、
- そのまま新しい弦を買うまで練習しない
- 残っている弦で弾けるフレーズを練習する
- 普段考えないようなチューニングやフレーズを試す
- 演奏面以外の知識を増やす
などと言った行動が選択肢としてあります。
どの行動の中にも新しいアイデアへ繋がっていく可能性はあります。”不便になってしまったからこそ”考える必要性が生まれるわけです。
”無理矢理便利さを無くす”という状況を自分から作ってみるのも良い訓練になるでしょう。
5.些細な事でもストックしておく
早急にアイデアを出さなければならない、というわけでないのなら、”一旦何も考えない”と開き直るのも大事です。
日々の生活の中で急に思い浮かぶ事もありますし、期間が空けば停滞していた部分もリセットされたりします。
ただし何か少しでも思いついたなら、連想できそうな単語だけでも良いので記録しておきましょう。
忘れた頃に見返せば”新しい発見”として有効利用できた経験もあるものです。
・上手く行くかは運任せも
どれだけその時に”良いアイデア”と思って外に発信したとしても、状況やタイミング、相手によっては没案となってしまうのも少なくありません。
しかし没案は決して悪い物ではありません。またどこかで使えるチャンスがやってきても不思議では無いのです。
肝心なのは、”自分の中だけ”で完結せずに”外に出してみる”事です。
良いか悪いかは半分運に左右されてしまうと思えば、多少気は楽になれるものです。